3行まとめ
繰り返す作業手順を小さく残す。
実行前後の制御と記録に使う。
team共有と更新の単位にする。
配布元の信頼境界を分ける。
拡張を全部pluginにせず、用途と共有範囲で分けます。
- Claude Codeの拡張は、作業手順を残すskills、実行前後を制御するhooks、複数projectへ配るplugins、配布元を扱うmarketplaceに分けると管理しやすくなります。
- 個人や1つのrepoで試す段階ではstandaloneの
.claude/設定で十分です。複数projectで同じ手順を使うようになってからplugin化します。 - marketplaceを追加することは、plugin catalogを信頼する判断です。公式、community、自社配布を同じ扱いにせず、install前のreviewと更新責任を決めます。
本文の事実確認には、Claude Code公式docsのCreate plugins、Discover plugins、Skills、Hooks referenceを使っています。Xで見かけるClaude Code skills、hooks、plugin marketplaceへの投稿は需要シグナルとして扱い、本文の根拠にはしていません。
この記事でわかること
個人、project、pluginの置き場所。
手動起動か自動発火かを決める。
共有範囲と更新責任を分ける。
marketplaceの信頼を確認する。
先に境界を決めると、設定が増えても追いやすくなります。
- Claude Codeのskills、hooks、plugins、marketplaceの使い分け
- 個人設定、project設定、plugin、enterprise配布の分け方
- plugin化する前に決める所有者と更新責任
- hooksを作業手順ではなく制御として使う判断
- marketplaceを追加するときの信頼境界
- 初週にどこまで導入すればよいか
Claude Codeを個人で使っている間は、便利なskillやslash commandを増やしてもあまり困りません。ところがチームで使い始めると、「誰の設定が正なのか」「repoごとの手順なのか」「pluginとして配るべきなのか」「hookで止めるべきなのか」が混ざります。
この記事では、Claude Codeの拡張をチーム導入する前に、置き場所、起動条件、共有範囲、信頼境界を分けて整理します。
前提知識
| 項目 | 内容 | 見方 |
|---|---|---|
| Skills | SKILL.mdで手順を定義します。 | |
| Hooks | eventに反応してshell commandを実行。 | |
| Plugins | skills、agents、hooks、MCPを束ねます。 | |
| Marketplace | plugin catalogからinstallします。 |
Claude Codeの拡張は、役割ごとに置き場所が異なります。
Claude Code公式docsでは、pluginsをskills、agents、hooks、MCP serversを含めてClaude Codeを拡張する仕組みとして説明しています。standaloneの .claude/ directoryは個人workflow、project固有のcustomization、quick experimentに向き、pluginsはteam共有、複数project、versioned release、marketplace配布に向くとされています。
Skills docsでは、skillは SKILL.md を中心にした手順で、frontmatterのdescriptionによりClaudeがいつ使うかを判断できると説明されています。Hooks referenceでは、SessionStart、UserPromptSubmit、UserPromptExpansion、PreToolUseなどのeventに対してshell commandを実行できる仕組みが説明されています。
この記事の扱う範囲
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| skills | 繰り返し使う作業手順、review観点、release手順を残す |
| hooks | tool実行前、prompt投入時、command展開時などを制御する |
| plugins | skills、agents、hooks、MCP serversを束ねて共有する |
| marketplace | plugin catalogを追加し、個別pluginをinstallする |
| namespace | plugin由来のskill名を衝突しにくくする |
| MCP servers | pluginに含める場合、tool権限の配布として扱う |
2026年5月31日時点で公開されているClaude Code公式docsを確認しています。導入時には、Claude Code version、社内のtool利用規程、plugin配布元、MCP serverの権限を確認してください。
注意点
この記事は、第三者pluginやcommunity marketplaceを無条件に推奨するものではありません。Claude Codeの拡張は、手順だけでなくshell command、hooks、MCP server、外部接続を含む場合があります。install前に中身と配布元を確認する前提です。
まず4つの置き場所に分ける
| 項目 | 内容 | 見方 |
|---|---|---|
| Personal | 自分の全projectで使う手順。 | |
| Project | repo固有の作業やreview基準。 | |
| Plugin | 複数projectへ配る共通機能。 | |
| Enterprise | 組織全体へ配る統制済み設定。 |
最初は小さく置き、共有が必要になってからplugin化します。
Claude Codeの拡張は、最初に置き場所を分けます。置き場所を決めずに便利なものを増やすと、同じ名前のskill、似たhook、古い手順が複数のrepoに散らばります。
| 置き場所 | 向くもの | 避けたいもの |
|---|---|---|
| personal | 自分だけの作業補助、試作skill | チームの必須手順 |
| project | repo固有のreview基準、release手順 | 複数repoへ広げたい共通処理 |
| plugin | チームで共有するskills、hooks、MCP設定 | まだ試していない個人案 |
| enterprise | 組織全体の統制済み設定 | projectごとの細かな例外 |
公式docsでは、quick iterationはstandalone設定から始め、共有できる段階になってからpluginへ変換する流れが示されています。この順番は実務でも扱いやすいです。
いきなりplugin化しない
初日にpluginを作ると、配布、更新、version、名前、review、rollbackを同時に考えることになります。まずproject skillとして使い、実際に何度も使われたらplugin化します。
repo固有のものはprojectに残す
たとえば、あるrepoだけのrelease手順、database migrationの確認、domain固有のreview観点はproject設定に残します。全repoに配ると、関係ないteamにも余計な文脈が入ります。
skillsは作業手順を小さく残す
diff確認やrisk整理の型。
手順と確認項目を固定。
文書生成や要約の型。
補助fileやscriptを同梱。
skillは大きな仕様書ではなく、迷いやすい作業の道しるべにします。
Skillは、Claudeへ「この作業ではこう進めてほしい」と渡す手順です。公式docsでは、SKILL.md にYAML frontmatterとmarkdown本文を書き、descriptionがClaudeの自動読み込み判断に使われると説明されています。
skillに向いているのは、毎回少しずつ忘れやすい作業です。PR説明の確認、release note作成、migration review、障害一次報告、ドキュメント整形など、手順と出力の型があるものに向いています。
skillに入れるもの
| 入れるもの | 例 |
|---|---|
| 起動条件 | どんな依頼で使うか |
| 手順 | 先に確認するfile、見る順番 |
| 出力形式 | summary、risks、tests、not run |
| 補助file | template、example、reference |
| script | 必要な検証commandやhelper |
Skills docsでは、supporting filesをskill directoryに置けること、SKILL.md は要点に絞り、詳細なreferenceやexampleを別fileにできることも説明されています。これはチーム運用で大事です。1つのskillに全部詰め込むと、更新しにくくなります。
判断基準
skillは、作業者が迷う部分を減らすために使います。権限を止める、実行を強制する、危険操作をblockするためのものではありません。その役割はhooksに寄せます。
hooksは実行前後の制御に使う
| 項目 | 内容 | 見方 |
|---|---|---|
| PreToolUse | 危険なtool実行前に止める。 | |
| UserPromptSubmit | prompt投入時に文脈を足す。 | |
| UserPromptExpansion | skillやcommandの直接実行を制御。 | |
| SessionStart | session開始時に準備を行う。 |
hooksは作業手順ではなく、制御と記録のために使います。
Hooksは、Claude Codeのlifecycle eventに反応してshell commandを実行する仕組みです。Hooks referenceでは、SessionStart、UserPromptSubmit、UserPromptExpansion、PreToolUseなどのeventが説明されています。
skillが「どう進めるか」を伝えるものなら、hookは「このタイミングで確認する」「この操作は止める」「この情報を足す」という制御です。作業手順をhookへ入れると、見えないところで処理が増え、team memberが挙動を理解しにくくなります。
hookに向くもの
| event | 使いどころ |
|---|---|
| PreToolUse | 危険なcommandやfile操作の前に止める |
| UserPromptSubmit | prompt投入時に注意事項やcontextを足す |
| UserPromptExpansion | skillやslash commandの直接実行を制御する |
| SessionStart | session開始時に準備や案内を出す |
Hooks referenceでは、UserPromptExpansionがskillやcustom commandの直接起動にも反応し、blockやadditional contextを返せることが説明されています。これは、PreToolUseだけでは拾えない経路を制御したい時に重要です。
hookを増やしすぎない
hookは便利ですが、増やしすぎると「Claudeがなぜ止まったのか」「どのhookがcontextを足したのか」が追いにくくなります。最初は、危険な操作を止めるhook、必須contextを足すhook、ログを残すhookのように数を絞ります。
pluginは共有と更新の単位にする
複数projectで同じ手順を使う。
更新履歴とreleaseを持たせる。
skills、hooks、MCPを束ねる。
名前衝突を避けやすい。
pluginは便利な箱ですが、所有者と更新責任も一緒に生まれます。
Pluginは、teamやcommunityへ配るための単位です。公式docsでは、pluginは .claude-plugin/plugin.json を持つdirectoryで、skills、agents、hooks、MCP serversを束ねられると説明されています。
plugin化する条件は、「便利だから」ではありません。複数projectで同じ拡張が使われ、更新責任者がいて、versionやreleaseを管理したい場合にplugin化します。
plugin化する前の確認
| 確認 | 内容 |
|---|---|
| 利用範囲 | 何repo、何teamで使うか |
| 所有者 | 誰が更新し、誰がreviewするか |
| rollback | 壊れた時に戻せるか |
| release note | 変更内容を読めるか |
| test | skillやhookの動作をどう確認するか |
pluginは、共有しやすい一方で、壊れた時の影響範囲も広がります。特にhooksやMCP serverを含むpluginは、単なるprompt集より強い影響を持ちます。
namespaced skillの利点
公式docsでは、plugin skillsは plugin-name:skill-name のnamespaceを持つため、他levelのskillと衝突しにくいと説明されています。短い名前の便利さより、チームでは衝突しにくさが大事です。
marketplaceは配布元の信頼で分ける
| 項目 | 内容 | 見方 |
|---|---|---|
| Official | Anthropic公式のcatalog。 | |
| Community | 第三者pluginを個別に評価。 | |
| Demo | 仕組み理解やsample用途。 | |
| Internal | 自社pluginを管理して配る。 |
marketplace追加は、pluginをinstallする前の信頼判断です。
Claude CodeのDiscover plugins docsでは、marketplaceはplugin catalogであり、まずmarketplaceを追加し、その後で個別pluginをinstallする2段階の流れだと説明されています。app storeを追加してから、必要なappを選ぶイメージです。
公式docsでは、official Anthropic marketplaceがClaude Code起動時に利用可能で、/plugin install <name>@claude-plugins-official の形でinstallできると説明されています。community marketplaceやdemo marketplaceは、必要に応じて手動で追加します。
marketplaceの分類
| 種類 | 扱い |
|---|---|
| official | 公式catalogとして扱うが、plugin単位で内容を見る |
| community | third-partyとして中身、権限、更新履歴を見る |
| demo | 仕組み理解やsampleとして扱う |
| internal | 自社でreview、pin、配布する |
community marketplaceは、第三者pluginを使える便利な入口です。一方で、automated validationやsafety screeningがあるとしても、自社のsecurity reviewを置き換えるものではありません。
marketplace追加時の質問
- 誰がこのmarketplaceを追加してよいか
- pluginのinstall申請は必要か
- pluginのversionやcommitを固定するか
- hooksやMCP serverを含むpluginを許可するか
- uninstallやrollback手順はあるか
marketplaceを増やすほど、install候補は増えます。候補が増えること自体は悪くありませんが、信頼境界が曖昧なまま増やすと、後で棚卸しが大変になります。
名前衝突とnamespaceを先に決める
| 項目 | 内容 | 見方 |
|---|---|---|
| Personal | 短い名前でも衝突に注意。 | |
| Project | repo固有の名前を明確に。 | |
| Plugin | plugin-name:skillで区別。 | |
| Command | skillとcommandの優先関係を見る。 |
共有するほど、短い名前より衝突しにくさが大事になります。
Claude CodeのSkills docsでは、skillの置き場所によってcommand nameの決まり方が変わると説明されています。personalやprojectのskillはdirectory nameがcommand nameになり、plugin内のskillはplugin nameでnamespaceされます。
チームで問題になりやすいのは、/review、/deploy、/release のような短い名前です。個人では便利ですが、projectやpluginが増えると意味が揺れます。
命名の方針
| 用途 | 名前の考え方 |
|---|---|
| personal | 自分がわかる短い名前でもよい |
| project | repo固有だとわかる名前にする |
| plugin | namespace込みで読める名前にする |
| enterprise | 組織標準とわかる名前にする |
Skills docsでは、skillとcommandが同じ名前を持つ場合、skillが優先されることも説明されています。既存の .claude/commands/ があるteamでは、skill導入前に名前を棚卸しします。
MCP serverをpluginに含める時の注意
どのprojectで使うtoolかを限定。
tokenやkeyをpluginに入れない。
外部接続先を説明できるように。
危険操作はhookや手順で止める。
MCPを配る時は、手順だけでなくtool権限も配っていると考えます。
Claude Codeのpluginは、skillsやhooksだけでなくMCP serversも束ねられます。これは便利ですが、MCP serverはtool権限を増やす入口でもあります。
たとえばbrowser操作、GitHub、database、社内API、file操作をするMCP serverをpluginに含める場合、そのpluginをinstallしたteam memberは、手順だけでなくtoolの入口も受け取ります。plugin reviewでは、promptやskill本文だけでなく、MCP serverの接続先、必要なsecret、実行可能な操作を確認します。
MCP同梱pluginのreview観点
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| 接続先 | 外部API、社内API、local process |
| secret | tokenやpasswordをpluginに含めていないか |
| 権限 | read-onlyかwrite可能か |
| audit | tool callの記録を残せるか |
| rollback | server停止やplugin uninstallで戻せるか |
MCP serverの権限設計は、MCP更新で壊さないための確認手順でも扱っています。plugin化する時は、MCPの仕様更新やclient側のtool表示も確認します。
最小構成の始め方
| 項目 | 内容 | 見方 |
|---|---|---|
| One skill | review手順を1つ作る。 | |
| One hook | 危険操作の前だけ止める。 | |
| No MCP | 初回はtool追加を避ける。 | |
| No marketplace | 自社評価前は個別installにする。 |
最初からmarketplace化せず、使われる手順だけ残します。
最初の1週間は、plugin marketplaceを増やすより、使われる手順を1つ作る方が効果的です。おすすめは、project skillを1つ、hookを1つ、内部リンクされた手順docを1つだけ置く形です。
最初の構成例
.claude/
skills/
pr-review-check/
SKILL.md
examples/
output.md
settings.json
pr-review-check には、PRを見る順番、テスト確認、risk、not runの書き方を入れます。settings.json には、危険なcommandを止める最小限のhookだけを入れます。MCP serverやmarketplace追加は、初回から入れません。
初回skillに入れる内容
- いつ使うかをdescriptionに書く
- 見るfileやdiffの順番を書く
- 出力形式を短く固定する
- 実行してよいcommandと、実行しないcommandを分ける
- うまくいった出力例を1つ置く
この構成なら、チームが使うかどうかを観察できます。使われないskillをplugin化しても、管理対象が増えるだけです。
導入初週の進め方
- 1日目
project skillを1つ作る。
- 2日目
direct invocationと自動起動を試す。
- 3日目
PreToolUse hookを1つ追加。
- 5日目
複数repoで使うかを確認。
- 7日目
plugin化とmarketplace方針を決める。
使われたものだけ共有物へ昇格させると、管理が軽くなります。
Claude Code拡張の導入初週は、便利なものを集める週ではありません。team memberが読める、直せる、止められる形にする週です。
| 日 | やること | 完了条件 |
|---|---|---|
| 1日目 | project skillを1つ作る | /skill-name で直接起動できる |
| 2日目 | 自動起動と直接起動を試す | descriptionが過剰に広くない |
| 3日目 | hookを1つ追加する | 何を止めるhookか説明できる |
| 5日目 | 2つ目のrepoで必要か確認する | 共有価値があるか判断できる |
| 7日目 | plugin化するか決める | 所有者、version、rollbackが決まる |
plugin化の合図
- 2つ以上のrepoで同じskillが使われている
- skill本文の修正が複数repoへ散らばっている
- hookやMCP serverを一緒に管理したい
- versionを固定したい
- install手順を標準化したい
この条件を満たしてからplugin化します。チーム向けの基準や禁止操作は、チーム向けAGENTS.mdテンプレートと組み合わせると、Claude Code以外のagentにも展開しやすくなります。
FAQ
共有範囲で分けます。
制御か手順かで分けます。
配布元の信頼で分けます。
tool権限の配布として扱います。
迷ったら、誰が使い、誰が更新し、何を実行できるかを見ます。
skillとpluginは何が違いますか
skillは作業手順です。pluginは、skill、agent、hook、MCP serverを束ねて共有する配布単位です。1人や1repoだけで使うならskillで十分です。複数projectへ配り、更新責任を持つならpluginを検討します。
hookとskillはどう分けますか
skillはClaudeへ読ませる手順、hookはeventに応じてshell commandを実行する制御です。review手順はskill、危険なtool実行前のblockはhookに寄せます。
official marketplaceなら無条件で入れてよいですか
無条件にはしません。official marketplaceは信頼しやすい配布元ですが、pluginごとに含まれるskills、hooks、MCP server、必要権限を確認します。teamで使うならinstall申請や更新方針も決めます。
community pluginは使わない方がよいですか
使うかどうかは、配布元、commit固定、内容review、権限、更新頻度で判断します。第三者pluginは、特にhooksやMCP serverを含む場合、prompt集より強い影響を持ちます。
Codexや他のagentにも同じ考え方を使えますか
使えます。形式は違っても、作業手順、実行制御、共有単位、tool権限を分ける考え方は共通です。Codex側の基本設計は、Codex 101をチーム導入に使う手順でも整理しています。
参照した主な情報源
- Claude Code Docs: Create plugins
https://code.claude.com/docs/en/plugins
- Claude Code Docs: Discover and install prebuilt plugins through marketplaces
https://code.claude.com/docs/en/discover-plugins
- Claude Code Docs: Skills
https://code.claude.com/docs/en/skills
- Claude Code Docs: Hooks reference
https://code.claude.com/docs/en/hooks
次に読むなら
更新履歴
- 2026年5月31日
Claude Code公式docsのplugins、discover plugins、skills、hooksを確認して初版を作成しました。
導入時には公式docsと利用中のClaude Code versionを確認してください。
- 2026年5月31日: Claude Code公式docsのplugins、discover plugins、skills、hooksを確認し、初版を作成しました。
