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Codexで画面QAを任せる前に決めること

Codexで画面QAを任せる前に決めることの要点をタイトルと確認軸で示すアイキャッチ

3行まとめ

Visual画面QAの5分類対象、操作、証跡、分担、修正を分けます。
Flow

歩く順番。

Permission

触る範囲。

Evidence

残す記録。

Tool

使い分け。

Fix

直す条件。

クリックさせる前に、どこまで任せるかを決めます。

  • CodexにComputer Useで画面QAを任せる時は、対象flow、触ってよい操作、止める操作、残す証跡を先に決めます。
  • 探索QAはComputer Use、固定scenarioはPlaywright、ログイン済み確認はChrome拡張やBrowser、と分けると運用しやすくなります。
  • クリックしただけで終わらせず、再現手順、期待結果、実際の結果、証跡、修正へ送る条件まで固定します。

この記事では、OpenAI公式のCodex use cases、Codex app Features、Computer Use関連docs、Permissions docsを確認し、2026年6月1日時点の情報として整理しています。Codex app、Computer Use、Browser、Chrome拡張、API側のComputer Use modelは更新され得るため、導入前に最新docsと手元の権限設定を確認してください。

この記事でわかること

VisualQA前の判断Computer Useへ渡す前に決める項目です。
Scenario

対象flow。

Stop

止める条件。

Log

発見記録。

Route

修正へ送る。

確認結果を修正やissueへつなげる形で残します。

  • Codexに画面QAを任せる前に決めるflow分類
  • Computer Useで触ってよい操作と止める操作
  • QAログとして残す証跡の型
  • Browser、Chrome拡張、Playwrightとの使い分け
  • 不具合発見後に、その場で直すかissue化するかの判断
  • 導入初週に見るべき失敗条件

OpenAIのCodex use casesでは、Computer Useを使ったQAとして、実際のproduct flowをクリックし、壊れている箇所を記録する使い方が紹介されています。別のuse caseでは、CodexにMac上のappをクリック、入力、navigateさせる用途も示されています。

ただし、Computer UseはE2E testの置き換えではありません。人間が触るように探索できる一方で、毎回同じ手順を完全に安定して繰り返す用途なら、Playwrightのような自動testへ寄せたほうがよい場面があります。

Codexにログイン済みChromeや内蔵Browserを使わせる考え方は、公開済み記事のCodexにログイン済みChromeを渡す前にでも整理しています。この記事では、画面QAの運用に絞ります。

前提知識

Visual公式docsで見る範囲仕様確認に使う情報です。
項目内容見方
Use casesQA用途。
Featuresapp機能。
Computer Use操作能力。
Permissions権限。
Model docsAPI側の位置づけ。

Codex appでの使い方とAPI側のComputer Useを分けて確認します。

OpenAI公式のCodex use casesでは、Computer Useを使ってproduct flowをクリックし、壊れている点をログにするQA用途が示されています。Codex app Featuresでは、Codex appがproject、thread、worktree、Browser、Computer Useなどを扱う開発作業の入口として説明されています。

API側では、computer-use-preview がComputer Use tool向けのspecialized modelとして説明されています。Codex appで使うComputer UseとAPIで使うComputer Use modelは同じ説明ではありませんが、「画面を見て操作する能力」は強い権限として扱う必要があります。

Permissions docsでは、filesystemやnetworkの境界をprofileとして定義する考え方が説明されています。画面QAでも同じで、見るだけか、入力してよいか、送信してよいか、管理画面を触ってよいかを分けます。

公式情報で確認する範囲

確認先見ること
Codex use casesComputer UseでQAする用途
Codex app FeaturesBrowser、Computer Use、projectの位置づけ
Computer Use model docsAPI側のComputer Useの位置づけ
Permissions操作権限、network、filesystem
Codex app docsthread、project、worktreeとの関係

注意点

この記事は、本番画面を無条件にCodexへ操作させることを勧めるものではありません。Computer Useは、人間の操作に近い確認ができるぶん、送信、削除、購入、権限変更、顧客データ閲覧などの操作を慎重に扱う必要があります。

また、QAと修正を同じ依頼に混ぜると、確認結果と変更理由が読みにくくなります。まずQAだけを行い、修正へ進む条件を分けるのが基本です。

まずQAさせるflowを分ける

VisualQA対象の分類任せる確認を分けます。
項目内容見方
Explore探索。
Regression回帰。
Release公開前。
Production-like本番に近い確認。

同じ画面QAでも、探索と回帰確認では証跡の残し方が変わります。

画面QAを任せる前に、どのflowを歩くのかを分けます。

flow向いている使い方
探索QA新しい画面を自由に触る崩れ、違和感、導線漏れを見つける
回帰確認決まった手順を再確認する修正後に同じ不具合がないか見る
公開前確認release前の主要導線を見る重大な見落としを減らす
本番に近い確認stagingやpreviewで実データに近い状態を見る権限と停止条件を強める

Computer Useが向いているのは、探索QAや人間の目で見る導線確認です。リンクが分かりにくい、buttonが見つけにくい、modalが邪魔、error文言が不自然、といった発見は、人間操作に近い確認と相性がよいです。

探索QA

探索QAでは、Codexに「このflowを歩いて、壊れている点を探して」と頼むだけでは不十分です。対象screen、出発URL、使ってよいaccount、触ってよいbutton、触らないbutton、記録形式を指定します。

探索QAで見る項目は、次のように分けます。

観点見ること
navigation目的の場所へ行けるか
copy文言が意味を持つか
stateloading、empty、errorが見えるか
form入力、validation、戻る操作
visual要素が重ならないか

探索QAの停止条件

探索QAは自由度が高いので、止める条件を入れます。決済、削除、外部送信、権限変更、顧客情報の閲覧、管理者操作に入ったら停止し、人間に確認を戻します。

「押せそうだから押す」ではなく、「ここから先は影響があるので停止した」と記録できるほうが、安全なQAになります。

回帰確認

回帰確認は、固定scenarioに近い確認です。何度も同じ手順を回すなら、Playwrightへ移す候補になります。Computer Useは、最初にscenarioを人間目線で確認し、後から自動test化する前段として使うと扱いやすいです。

回帰確認では、期待結果を先に書きます。「loginできる」ではなく、「email/passwordを入力し、dashboardへ遷移し、account名が表示され、error bannerが出ない」といった形です。

本番に近い確認

stagingやpreviewで本番に近い状態を見る時は、権限を強めに絞ります。実顧客データ、請求、通知、外部送信、権限変更、削除操作を含むflowは、見るだけにするか、送信前で止めます。

本番に近い確認では、証跡も重要です。URL、account種別、開始時刻、操作step、発見した問題、影響範囲、止めた操作を残します。

操作権限と停止条件を決める

Visual触る前の境界許可する操作と止める操作です。
Read

見るだけ。

Click

画面操作。

Input

入力。

Submit

送信前停止。

Admin

人間確認。

本番影響がある操作は、送信前に止まる条件を入れます。

Computer Useは画面を見て操作できるため、権限を小さく始めます。

権限許す操作止める操作
read-only表示確認、遷移入力、保存、送信
click-onlylink、tab、menuform送信、削除
safe input検索、filter、dummy入力本番送信、外部通知
submit allowedstagingでの保存決済、権限変更
admin review管理画面確認人間承認なしの変更

触ってよい操作

最初に許可するのは、表示確認、tab移動、menu展開、検索、filter、dummy accountでの入力などです。これでも、導線の詰まりや文言の違和感はかなり見つかります。

送信を伴う操作は、stagingやpreview、dummy dataに限定します。外部通知や決済が絡む場合は、送信前に止めます。

止める操作

止める操作は明確に書きます。

操作止める理由
削除復元できない可能性がある
決済金銭影響がある
外部送信顧客や社外へ影響する
権限変更account安全性に関わる
secret表示機密情報を扱う

本番影響がある時の扱い

本番影響がある操作を発見したら、Codexには「そのbuttonがあること」「押すと何が起きそうか」「押さずに止めた理由」を記録させます。操作せずに証跡を残せれば、QAとして十分な場合があります。

証跡の型を固定する

VisualQAログの項目後で直せる形にします。
項目内容見方
Step再現手順。
Expected期待。
Actual実際。
Evidence画像やURL。
Severity優先度。

証跡が揃うと、QA結果をそのまま修正taskへ渡せます。

画面QAは、証跡がないと修正につながりません。Codexが「壊れていました」と言っても、どこで何が起きたか分からなければ、開発者が再現できません。

項目書くこと
Flowどの導線か
Step操作手順
Expected期待した結果
Actual実際の結果
EvidenceURL、画像、console、network
Severityblock、major、minor
Next修正、保留、追加確認

発見ログ

発見ログは、1件1件を短くします。長い感想ではなく、再現できる形にします。

項目
Titlecheckoutで住所validationが消える
Stepcartからcheckoutへ進み、postal codeを空にしてsubmit
Expectedvalidation messageが出る
Actualloadingのまま止まる
EvidenceURL、screenshot、time
Severitymajor

再現手順

再現手順は、別の人が同じ状態へ行ける粒度にします。account、role、starting URL、test data、browser state、操作順、期待結果を入れます。

修正へ渡す最低限の証跡

修正へ進むなら、最低限次の証跡を要求します。

証跡理由
starting URL再現開始点を固定する
account role権限差を切り分ける
exact steps同じ操作を再現する
actual result何が起きたかを見る
expected result何へ直すか決める

BrowserとChrome拡張とPlaywrightを分ける

Visualtoolの使い分け目的ごとに選びます。
項目内容見方
Computer Use人間操作に近い確認。
Browserlocal表示確認。
Chromeログイン済み確認。
Playwright再現test。

探索はComputer Use、固定scenarioは自動testへ寄せます。

Codexに画面を見せる方法は1つではありません。Computer Use、Browser、Chrome拡張、Playwrightを分けます。

tool向いていること注意点
Computer Use人間操作に近い探索QA権限と停止条件が重要
Browserlocal web appの表示確認loginや拡張が必要な場面は別
Chrome拡張ログイン済みChromeでの確認個人情報や本番操作に注意
Playwright再現性の高い自動test探索的な違和感発見は弱い

Computer Use

Computer Useは、人間が画面を見て操作する確認に向いています。未知のflow、複数appをまたぐ作業、既存の自動testがない画面の探索に使いやすいです。

一方で、毎回同じassertionを確実に見るなら、Playwrightへ移すほうが保守しやすくなります。Computer Useで見つけた重要flowを、後から自動testにする流れが自然です。

Browser/Chrome

CodexのBrowserは、local targetや開発中のweb appを見る時に向いています。Chrome拡張は、ユーザーのログイン済みChromeや既存tab、cookie、extensionが必要な確認に向いています。

ログイン済みChromeを使う時は、見せてよいaccount、触ってよいsite、止める操作を必ず決めます。詳しくはCodexにログイン済みChromeを渡す前にで整理しています。

Playwright

Playwrightは、再現性の高いscenarioをtestにする時に向いています。Computer Useで見つけた不具合を、再発防止に回すならPlaywrightへ移す候補です。

AI agentにBrowser検証を任せる設計は、Playwright MCPでAIエージェントにブラウザ検証を任せるでも扱っています。

修正へつなぐ判断を決める

VisualQAから修正へ発見後の流れです。
  1. 1Find

    見つける。

  2. 2Record

    残す。

  3. 3Triage

    分ける。

  4. 4Fix

    直す。

  5. 5Verify

    再確認。

見つけた不具合を、修正と再確認までつなげます。

QA結果を見つけた後、すぐ直すか、issue化するか、保留するかを分けます。

判断条件次の行動
その場で修正小さく、原因が明確、test可能Codexに修正scopeを渡す
issue化原因不明、影響大、仕様判断が必要再現手順と証跡を残す
保留低優先、仕様か不明backlogへ送る
人間確認本番影響、権限、顧客影響承認を待つ

その場で直す条件

その場で直してよいのは、原因が明確で、変更範囲が狭く、確認commandがある場合です。たとえば文言ミス、link切れ、CSSの軽微な崩れ、validation messageの出し忘れなどです。

修正へ進む時は、QA threadと修正threadを分けるか、少なくとも「ここから修正」と明記します。発見ログと修正ログが混ざると、後でreviewしにくくなります。

issue化する条件

仕様判断が必要なもの、複数systemをまたぐもの、顧客影響が大きいもの、原因が分からないものはissue化します。Codexには、再現手順、証跡、影響範囲、仮説、未確認をまとめさせます。

Codexに実装前の確認事項を質問させる流れは、Codexに実装前の確認事項を5つ質問させるでも扱っています。

導入初週の進め方

Visual1週間の導入順小さく試します。
  1. 1日目

    read-only確認。

  2. 2日目

    低risk flow。

  3. 3日目

    証跡型を固定。

  4. 5日目

    修正連携。

  5. 7日目

    自動test候補。

最初は本番影響のないflowで、証跡の品質を見ます。

最初の1週間は、本番影響のないflowから始めます。

やること見ること
1日目read-onlyで画面を歩く証跡が残るか
2日目低risk flowを触る停止条件が効くか
3日目発見ログの型を固定する再現できるか
5日目小さな修正へつなぐscopeが広がらないか
7日目Playwright化候補を選ぶ再発防止へ回せるか

初週の成功条件は、bugの数ではありません。見つけた問題を、再現手順、証跡、修正条件、未確認へ分けられることです。

小さく始める例

最初に任せるなら、次のようなflowが扱いやすいです。

flow理由
docs検索本番影響が低い
signupの手前まで送信前で止めやすい
dashboard navigation導線を見やすい
empty state確認データ変更が少ない
preview URL確認release前に使いやすい

いきなりcheckout、admin、billing、customer dataを含むflowへ進まないほうが安全です。

FAQ

Visualよくある迷い画面QAで詰まりやすい点です。
E2E?

固定ならtest。

Login?

権限確認。

Prod?

送信前停止。

Fix?

条件を分ける。

迷ったら、確認だけか変更まで任せるかへ戻ります。

Computer UseだけでE2E testは不要になりますか?

不要にはなりません。Computer Useは探索や人間目線の確認に向いています。毎回同じ確認を繰り返すなら、Playwrightなどの自動testへ移します。

ログイン済みChromeを使わせてもよいですか?

使う場合は、account、site、触ってよい操作、止める操作を決めます。個人情報、本番操作、外部送信、権限変更に触れる場合は、送信前に停止します。

Codexが見つけた問題をそのまま直してよいですか?

小さく、原因が明確で、確認方法があるなら直してよい場合があります。仕様判断や顧客影響があるものはissue化し、人間確認へ戻します。

証跡はどこまで必要ですか?

最低限、starting URL、操作step、期待結果、実際の結果、URLや画像などの証跡、severityを残します。修正へ渡すなら、account roleやtest dataも入れます。

本番画面でも使えますか?

見るだけなら有効な場面があります。ただし、削除、送信、決済、権限変更、顧客データ閲覧は止める条件を入れます。本番での操作は、人間承認を前提にします。

次に読むなら

参照した主な情報源

更新履歴

Visual確認と更新の記録公式情報は更新されます。
  1. 2026年6月1日

    OpenAI公式Codex docsを確認して初版を作成しました。

導入時には最新のCodex use casesとComputer Use関連docsを確認してください。

  • 2026年6月1日: OpenAI公式Codex use cases、Codex app docs、Computer Use関連docsを確認し、初版を作成しました。